灰色のぬれた朝

けさは不眠。
眠たくないが透明でない、鈍いあたまが車走らす。

 

いききするみな、みなかおの顔、仮面のようなかお見てる。

 

「どれかひとつくらいかおでない、顔の車があってもよさそな。」
透明でない鈍い頭の、のろくさい眼が注意深からん、
こころみにみる見てさがすほど、かおの顔したくるまども、仮面みたような無表情。

 

車ども、水槽の魚(うお)、そのなかま。
喜怒の無い顔音も無く、細長く往く右左。

 

夢底の魚類の亡霊は、どれもそのどの車もに。
どれもそのどの車もが、夢底の魚類の亡霊は。