読んだ本について

ロジャーズの『クライアント中心療法』 第2章の要点と思われる箇所を読みながら。

クライアント中心療法 (ロジャーズ主要著作集) 作者: カール・R.ロジャーズ,Carl R. Rogers,保坂亨,末武康弘,諸富祥彦 出版社/メーカー: 岩崎学術出版社 発売日: 2005/06/17 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含むブログ (3件) を見る ロジャーズ主…

尋常でない本。井筒俊彦『意識と本質』

意識と本質―精神的東洋を索めて (岩波文庫) 作者: 井筒俊彦 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1991/08/08 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 101回 この商品を含むブログ (73件) を見る 「三年前の夏、スイスのエラノス学会の食卓で、D・ラウフ教授が、…

casework 心理社会的療法を学ぶ

この話題については久々の更新。 アンナ・フロイトの『自我と防衛』など読んでいたので、しばらくぶりに着手。四章を読み、この本全体の構成を理解しようと思い立つ。 第一部は、心理社会的療法の理論的枠組。 なのでケースワークの歴史概観、自我心理学、シ…

神秘主義

「神秘家自身は神秘主義ということを言わないと思います。神秘家にとってはリアリティそのものです。こうだということだけです。」 上田閑照『非神秘主義 ―禅とエックハルト―』p.157、岩波現代文庫 「その思想に「神秘主義」と名付けたのは、その当人ではな…

瞑想について

Larry Rosenbergという人の、”Breath by Breath”を読んだ。邦訳は、『呼吸による癒し』という本だったと思う。お釈迦さんが説いたヴィパッサナー瞑想のやり方について書いてある。 きわめてまっとうだ、と思った。というとなんだか批評めいて偉そうだが。つ…

遠藤周作『沈黙』 私はお前たちのその痛さと苦しみをわかちあう。そのためにわたしはいるのだから

遠藤周作『沈黙』より一節。 ロドリゴ司祭は思う。 「いいや、主は襤褸のようにうす汚い人間しか探し求められなかった。(…)魅力あるもの、美しいものに心ひかれるならそれは誰だってできることだった。そんなものは愛でなかった。」 美しい人、高潔な人、…

砂の女、一読して。

安部公房『砂の女』。 なんだったのか、この話は。 というか、初読、今回はどのように読み得たか。 小説を読んでいる間、読み終わってもしばらく余韻の残った閉塞感のようなもの。「賽の河原」と本文にはあったが、西洋で言う所のシーシュポスの神話のような…

読書メモ『存在と時間』

「しかし実存論的分析論は、それとして見れば、究極のところ実存的すなわち存在的に根を張っています。哲学的=探求的問いそのものが、実存している現存在の存在可能性として、実存的に捉えられているときだけ、実存の実存性を開き示すことの可能性と、こう…

祇だ草鞋を踏破せんと図るのみ

臨済という昔の中国の坊さんの語録におもしろい話があった。 臨済師匠が明化という和尚さんのところに行ったときのことらしい。うろうろしている臨済さんをみて、明化さんが「行ったり来たりしたりして何をしようとしているのですか」。臨済いわく「祇だ草鞋…

チャーリー・ブラウンのクリスマス "Christmas was here."

A Charlie Brown Christmas 作者: Charles M. Schulz 出版社/メーカー: Peanuts Worldwide, LLC 発売日: 2012/11/02 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 冒頭はこういう風に始まる。 "Christmas was here―the time when snowflakes fell softly …

David Liebman『サキソフォーン上達法』

David Liebmanの『サキソフォーン上達法』を読んだ。 もっと早くこの本を知っていれば! と思ってしまった。簡単な内容紹介、とりわけ著者の考え方で興味深いと思った所を。 この本は、サックスという楽器の高度なテクニックの習得を目的とするスケールやア…